時事ネタ

地震を知って”正しく”恐れよう!

地震記事1

つい先日4月19日午前8時台に関東地方で震度5弱を観測する地震が起きました。
(震源地:福島県浜通り M5.3)

参考気象庁「地震情報」

コロナや経済問題、毎日ニュースで流れる戦争問題。
頭を抱えたくなるほど問題は山積みです。
そのなかでも常に頭の片隅においてほしいこと。

それは、「地震への警戒」。

日本は自然災害の多い地域です。
日本に住むなら、地震を避けては通れません。

「お願いだから来ないで!」
「もうあんな恐怖味わいたくない」

そう思っている方も多いはず...。

ただただ起きないことを願う日々を過ごしていませんか?
地震はまた来ます。(統計学、科学的に)
ある程度の知識を持って、「正しく恐れる」事前準備をしましょう!

注意事項

・地震の恐怖をあおるための記事ではありません。
・地震はこれからも起こる。この現実を知って、備えてほしいという思いで書きました。


昨今、常に言われている「超大型地震」への準備として、
地震国日本の現状と地震のメカニズムを取り上げていきます。

日本に住んでいるならぜひ知ってください!

今回のポイント

  • 日本って安全?どんな国?
  • 地震情報を正しく読みとれるだけの知識を持っておこう!
    (マグニチュードと震度のちがい、地震の種類)
  • 南海トラフ(海溝)と首都直下地震(直下)ってどんなもの?

どこなら安全?「地震国日本🗾」

40年以内90%以上で超巨大地震

忘れもしない2011年3月11日。
東北沖を震源とする地震が発生しました。

1000年に1度の規模と言われている東日本大震災。

はじめて地震の恐ろしさを身をもって体感しました。

「日本は地震国」であると、改めて気づかされます。
あれから10年...復興もいまだ道半ば...。

しかし、日本は東日本大震災とはまた違う、超巨大地震到来の危機にさらされています。

場所は太平洋岸の海域。
「東海=静岡沖」、「東南海=名古屋沖」、「南海=紀伊半島沖」。
それぞれの地域で、大きな地震がくると予想されています。

南海トラフ沿い周期的巨大地震のおおよそ震源域

そして、最も危惧されているのは3つの地震が一気に連続して起きる「三連動地震」。
予想災害規模は220兆円。
東日本大震災以上になると予測されています。

これらの発生確率の数字は毎年更新され、少しずつ上昇しています。

日本は現在これらの地震の発生周期に差し掛かっているわけです。
私たち一人ひとりが、この事実を受け入れて何を考え行動するかが大事になります。

参考政府地震調査研究推進本部「主な評価結果」(2022年1月13日公表)
              内閣府防災情報のページ「南海トラフ地震対策」

世界中の地震の20%、プレートの終着点ニッポン!

そもそも日本はなんでこんなに地震が起こるんだろう...
そう思ったことはありませんか?

世界の国々と比べても明らかに多い気がする...

その理由は、
「プレートがぶつかる場所」の上に日本があるから。
それも、複数枚のプレートがひしめきあっています。

プレートテクトニクス説(地震の仕組み) ・地震は地下で起こる岩盤の「ずれ」により発生する現象。
・岩盤にかかった力が発散される時(岩盤のずれ)地震が起こる。
・地球表面は硬い板状の岩盤(プレート)十数枚に覆われている。

地球全体を覆う十数枚のプレートのうち、4枚が日本列島の地下で衝突しています。(プレートの境界)


世界の国々と比べても、日本は地殻変動の激しく地震活動が活発な地域。
地震はどこでも発生するわけではありません。

参考気象庁「地震発生のしくみ」
    内閣府防災情報のページ「我が国で発生する地震」

地震を知って正しく恐れよう!

マグニチュードと震度のちがいは?

みなさんはこれらのちがいを知っていますか?

地震情報を読みとるために大事なことです!

1つの地震に対して、

  • マグニチュードは1つだけ
  • 震度は地域ごとにたくさん

そうなる理由は、

  • マグニチュードは地震のエネルギーの大きさ
  • 震度は場所ごとの地面が揺れる大きさ

似ているようでまったく異なる意味がそれぞれあります。

1つのマグニチュードからさまざな震度が生まれるのは、震源からの距離がちがうからです。

イメージはこんな感じ

・マグニチュード9の巨大地震でも、震源が遠ければ震度は小さい。

・マグニチュード6の地震でも、自分の真下で起きれば大きな揺れを感じる。

2種類の地震

みなさんが日々感じている地震の揺れ。
これら地震の揺れも2つにわけて説明することができます。

ポイントは震源域の場所!

2種類の地震分類画像

それぞれの地震のちがいをみていきましょう。

海の地震(海溝型)

イメージはこんな感じ

・予測しやすい。地震発生が周期的だから。

・『何年以内何%』と言われているのはだいたいこっち。

・地震発生に伴い、津波の危険性。

海の地震は、プレート境界(プレート同士が接しているところ)で起こるものです。

プレートにかかったストレスが耐えられなくなった時、地震として発散されます。
プレートの動く速さがほぼ一定なことから、地震発生はおおよそ周期的になると考えられます。

周期的と言われても誤差は数年~数十年。人間の生活スパンとは規模がちがいます🌎

陸の地震(内陸型or直下型)

イメージはこんな感じ

・予測しづらい。周期が1000年~数万年単位だから。
(誤差数百年...人間の生活スパンで捉えることはできない)

・発生原因は活断層。

・日本列島にある活断層は2000本以上。(現状わかっているだけで) 
 ⇒ このどこかで巨大な力が開放されて地震が起きる。このどこかは日本の全国土。
 ⇒ 日本には安全を約束できる場所はまったくない。(地震に関して)

陸の地震は内陸型または、直下型と呼ばれます。
その理由は文字通り私たちの足元、日本列島の真下で起こるものだからです。

震源地が人が住んでいるところに近いので、発生直後から大きな揺れが生じます。
そのため、逃げる暇がほとんどありません。

なので、大都市のような建造物が密集している地域の直下型地震が懸念されます。

参考産総研 活断層データベース 「用語解説」
         国土交通省 国土地理院「活断層とはなにか」

来たる、南海トラフと首都直下型

現在の日本列島で激甚災害が懸念される2つの地震。

首都直下地震はいつ起きてもおかしくないと言われ、
南海トラフ巨大地震は東日本大震災より大きな被害が予測されています。

いずれも日本の産業経済を直撃する未曾有の災害になることが確実視されています。

これからの日本って・・・どうなっちゃうんだろう

次は超巨大!?南海トラフ地震

南海トラフ巨大地震は南海トラフの海域で起こる周期的な地震のことです。

下図のとおり、活動はおおむね周期的。
(おおよそ90~150年間おき)

地震の観測が始まったのは明治。
それ以前のデータはほとんどありません。

少ないここ数百年の観測データからみても、南海トラフ巨大地震の危険性が高まっていると言える。

現在日本は南海トラフ地震の発生周期に差し掛かっています。

南海トラフ沿いの震源域の近傍には、工業地帯、産業地域がたくさん。
また震源域の広さから、首都圏から九州までの広域に甚大な被害が出ることが想定されています。

いつくる?首都直下型地震

直下型地震は、海溝型と比べて予測しづらく突発的です。
発生直後から大きな揺れが襲ってくるので、逃げる暇がほとんどありません。

気をつけるべきは、津波じゃなく建造物の倒壊❕

大きな地震でも、そこに人がいなければ、
あるいは、壊れてくるものがなければ、
被害は大きなものにはなりません。

そんな直下型地震で最も心配されるのが、東京を含む首都圏。

首都圏周辺の地震記録は下図のとおりです。

1703年の元禄関東地震、1923年の大正関東地震のような大きな海溝型地震が起きる前後でいくつもの大きな直下型地震が観測されている。

東京都防災会議の地震部会では、M7クラスの直下型地震を懸念して対策をしています。
なかでも被害が大きく首都中枢機能への影響が大きいと考えられる都心南部直下地震(M7.3)を想定。

被害想定 全壊家屋:約175000棟 倒壊による死者:最大約11000人

いつくるのかわからない。
そして、いつきてもおかしくないのが今の状況。

地震が来たときの対応・準備を今のうちから考えよう!

参考内閣府防災のページ 特集 首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)
東京都防災ホームページ 首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)

まとめ

・地震大国🗾、いつかは必ず来る地震

・地震にはおおよその周期性がある

・南海トラフ地震、次回三連動地震の可能性あり

・首都直下地震、いつおきてもおかしくない状況

・地震学は新しい学問。まだまだ分からないことが多い

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Junpei

好きなことは食べること!なんでも知りたい、気になっちゃうHSP気質です。まだまだ駆け出しですが、役に立つ記事を配信していくために、日々精進します!どうぞよろしくお願いします☻

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